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英国:若い世代のテレビ離れで、政治家はアピール方法を考え直す必要性

2019年8月6日(火)19時00分
松丸さとみ

TVを見ない世代、政治家は別アピールが必要か

オールドメディアを選ぶかニューメディアを選ぶかは、年齢によって違いが顕著に見られた。65歳以上がニュースを取り入れる方法として最も多かったのがテレビ(95%)で、インターネットが最も少なかった(40%)。16〜24歳では、インターネットが最も多く(83%)、紙の新聞が最も少なかった(20%)。

テレビでニュースを見る時間については、年間平均で99時間(1日に換算すると約16分)だった。65歳以上だと年間平均204時間(1日約33分強)だったが、16〜24歳だと年間平均17時間となり、1日に換算するとわずか2分強だった。

ガーディアン紙はこの傾向について、若い世代のテレビ離れを指摘する。通常、テレビでニュースを見るのは、人気ドラマを見て、そのままチャンネルを変えずにいたところで始まる次のニュース番組を見る、という流れだと同紙は説明。しかし若い世代は、ネットフリックスなどで配信される番組を見ているため、必然的にテレビでのニュースを見なくなってしまったのだという。

すべてのプラットフォームをひっくるめて、最もよく見られているニュースはBBC1だが(58%)、このままニュースの視聴スタイルが変わると、政治の世界にも影響する可能性があるとガーディアンは指摘する。というのも、英国の政党は自分たちのメッセージを国民に伝える方法として、BBC1の夜10時のニュースを重要視してきた。このままテレビでのニュース視聴が減ると、政党は国民に語りかける方法を考え直す必要が出てきそうだ。

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