最新記事

宇宙

NASA長官の「冥王星は惑星」発言、クイーンのブライアン・メイも全面支持

2019年9月4日(水)18時00分
松丸さとみ

メイ氏「同意する人、意見聞かせて」、ファンに呼びかけ

ブライデンスタイン長官の発言を受け、ブライアン・メイ氏も冥王星の惑星入りを支持する考えをインスタグラムに投稿した。宇宙に関する米国のニュースメディアspace.comに掲載された、「NASA長官、"それでも冥王星は惑星に値する"と発言」という見出しが付いた記事のスクリーンショットを自身のインスタグラム・アカウントに投稿したメイ氏は、「私に権限などないけれど」と前置きしつつ、「まったくもって同意する」と書いた。

この投稿をInstagramで見る

Well, not that I have any authority... but, for what it's worth, I strongly agree. Pluto was discovered and named as a planet a while before I was born. At that time it was generally instinctively understood that a Planet was one of a family of roughly spherical objects that orbited the Sun (rather than orbiting something else). So, to me, Pluto is a classical PLANET. End of story. We can easily choose to make Pluto the outer edge of the classical planet zone, in which case we'll end up with 9 planets and an ever-increasing number of Kuiper Belt Objects great and small, as they are discovered. Anybody like my definition ? It would have saved a lot of trouble 10 years ago !! Incidentally, the origins of the word planet are no help at all. The word simply means "wandering star" from the Greek, as I understand it, although Greek is not my strong point ! Let's hear it for PLUTO - the 9th Planet !! If you agree, let me know - and I will show Alan Stern - the genius who revealed the magnificent appearance of Pluto at close quarters - through the NASA New Horizons Mission. I was proud to be a very small part of that triumph. Alan's team use a nine-fingered salute (to which I subscribe) so there is little doubt what side they are on !!! Bri

Brian Harold Mayさん(@brianmayforreal)がシェアした投稿 -


メイ氏は投稿の中で、冥王星は自分が生まれる前から惑星とされていたし、太陽の周りを回る球体が惑星と呼ばれていた、と指摘。「なので、私にとって冥王星は古典的な惑星。議論は不要」だと書いた。また、「冥王星は太陽系の外縁に位置する9番目の惑星でもありカイパーベルト天体でもある」と決めるのは簡単なはずだとして、9番目の惑星とすることに賛成なら意見を聞かせてほしいとファンに呼びかけた。その結果を、アラン・スターン氏に見せる、というのだ。

スターン氏は、冥王星やカイパーベルト天体の探査を行うニュー・ホライズンズをNASAが2006年に打ち上げた際、主任研究員を務めていた。前出のcuriosity.comの記事によると、冥王星を惑星と呼ぶ考えを長年支持している人物だ。

とはいえ、IAUの報道担当ラーシュ・リンドバーグ・クリステンセン氏はCNETに対し、「冥王星の分類を再考するという決議案は提出されていない」として、惑星に戻される具体的な動きはないことを明らかにした。同氏はまた、「とは言え、このような話題を議論するのは良いことだし健全だ」とも話したという。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

バイデン氏にイスラエルのラファ攻撃阻止要求、身内の

ビジネス

為替、購買力平価と市場実勢の大幅乖離に関心=日銀3

ビジネス

午前の日経平均は小反発、FOMC通過で 介入観測浮

ビジネス

国債買入の調整は時間かけて、能動的な政策手段とせず
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    パレスチナ支持の学生運動を激化させた2つの要因

  • 10

    大卒でない人にはチャンスも与えられない...そんなア…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 9

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中