最新記事

SNS

ツイッター動画が人生を変えた......ホームレス・シンガーに続々とオファー

2019年10月8日(火)16時30分
松丸さとみ

レコードデビューも間近か

LAタイムズによると、ザモールカさんが地下鉄駅で歌っていたとき、警察官が近づいてきた。歌っている様子を録画したいと言われたのだが、ザモールカさんは当初、断ったという。「怯えてしまった。警官が来て写真を撮りたいって言われたらどう思う?」とそのときの心境をLAタイムズに語った。警官が食い下がったため、動画の撮影に応じたそうだ。

ザモールカさんがNBCロサンゼルスに語った話によると、友達が「テレビに出ているよ」と教えてくれるまで、自分の歌声が話題になっていることをまったく知らなかったという。

CBSロサンゼルスとのインタビューでザモールカさんは、動画を投稿した警官に「私の人生を変えてくれた」と涙ながらに感謝した。また、今回注目されたことで、ホームレス生活を解消できればと願っていること、そして地下鉄ではなくステージで歌えるように、歌のトレーニングを受けたいと話しているとCBSロサンゼルスは伝えている。

この夢はまもなくかないそうだ。動画を見た人たちから、仕事のオファーや支援が続々とザモールカさんの手元に舞い込んでいる。5日、ロサンゼルス市内サンペドロにあるリトルイタリー(イタリア街)で行われたイベントで、動画で歌っていたイタリアのオペラを披露した(KTLA)。このイベントを主催したロサンゼルス市議会のジョー・バスカイーノ議員は現在、ザモールカさんの住む場所を見つけようと動いているという。

また米CBSニュースによると、グラミー賞候補にもなったことがある音楽プロデューサー、ジョエル・ダイアモンド氏が現在、ザモールカさんと契約するべく、本人と連絡を取ろうとしているという話だ。ダイアモンド氏はすでに曲のデモテープを作り、あとはザモールカさんに歌ってもらうだけの状態になっていると明かす。今後数週間のうちにはレコーディングを進めたい考えだ。ダイアモンド氏所有のレーベルからのリリースを目指すという。クラシックとエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)のクロスオーバーになる予定だ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

S&P、トルコの格付け「B+」に引き上げ 政策の連

ビジネス

ドットチャート改善必要、市場との対話に不十分=シカ

ビジネス

NY連銀総裁、2%物価目標「極めて重要」 サマーズ

ビジネス

パラマウント、スカイダンスとの協議打ち切り観測 独
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 3

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前の適切な習慣」とは?

  • 4

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 7

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 8

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 9

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 10

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 10

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中