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中台関係

新型コロナウイルスでも台湾をいじめる中国

Taiwan Still Shut Out of WHO

2020年1月27日(月)19時50分
ニック・アスピンウォール

それでも台湾の衛生当局はSARSの蔓延をどうにか抑えた。それだけの実績があるのに、今も感染対策の国際的な議論に加われない。

これはひどい。昨年5月にスイスで開かれたWHO総会でも、24カ国が台湾の参加を支持する意見を表明したが認められなかった。中国外務省はこの非常事態に及んでも、「一つの中国」の原則を認めない限り台湾の国際機関への参加は認められないと繰り返すのみ。「中国政府は誰よりも台湾人民の健康を気に掛けている」と言われても台湾人は誰も信じない。

政治的信条も国境も越えて広がるのがウイルスの脅威なのだが......。

From thediplomat.com

<本誌2020年2月4日号掲載>

【参考記事】習近平「新型肺炎対策」の責任逃れと権謀術数
【参考記事】台湾世論調査「中国が武力併合しようとしたら戦うか?」に若者の7割が「イエス」

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