Newsweek

感染症対策

新型コロナ治療薬レムデシビルの価格、1回分の治療で25万円に

2020年6月30日(火)10時12分

    米ギリアド・サイエンシズは29日、新型コロナウイルス感染症治療薬候補「レムデシビル」の米国や他の先進国向けの価格を1回分の治療で2340ドルに設定した。写真は6月25日、エジプト・カイロで撮影(2020年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh/File Photo)

    米ギリアド・サイエンシズは29日、新型コロナウイルス感染症治療薬候補「レムデシビル」の米国や他の先進国向けの価格を1バイアル当たり390ドルに設定したと発表した。1回分の治療(5日間/6バイアル)では2340ドルとなる。

    薬価などを監視する非営利組織(NPO)の臨床経済的評価研究所(ICER)は先週、1人分の推奨価格を最高5080ドル、ステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」がコロナ治療薬としての使用を認められた場合には2520--2800ドルが妥当との見方を示していた。

    米医療保険会社向けの価格は1バイアル当たり520ドル、1回分の治療では3120ドルに設定された。

    米保健福祉省(HHS)はギリアドとの合意の下、米国内の病院向けとして9月末までに治療50万回超に相当するレムデシビルを確保した。これは、ギリアドが想定する7月生産分全ておよび8、9月の生産分の90%に達する。

    9月末以降については、供給状況が落ち着けば、保健福祉省による割当管理はなくなる。

    ロイヤル・バンク・オブ・カナダのアナリストによると、レムデシビルの売上高は今年23億ドルに到達する可能性があり、開発・販売コスト10億ドル超を相殺する見通し。

    欧州医薬品庁(EMA)も先週、レムデシビルを新型コロナ治療薬として条件付きで承認。欧州での正式承認に向けた初の治療薬となる。

    [ロイター]


    トムソンロイター・ジャパン

    Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


    【関連記事】
    ・東京都、新型コロナウイルス新規感染60人を確認 6月の感染者合計886人に
    ・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
    ・今年は海やプールで泳いでもいいのか?──検証
    ・韓国、日本製品不買運動はどこへ? ニンテンドー「どうぶつの森」大ヒットが示すご都合主義.


    20200707issue_cover150.jpg
    ※画像をクリックすると
    アマゾンに飛びます

    2020年7月7日号(6月30日発売)は「Black Lives Matter」特集。今回の黒人差別反対運動はいつもと違う――。黒人社会の慟哭、抗議拡大の理由、警察vs黒人の暗黒史。「人権軽視大国」アメリカがついに変わるのか。特別寄稿ウェスリー・ラウリー(ピュリツァー賞受賞ジャーナリスト)

    注目のキーワード

    注目のキーワード

    ニューストピックス

    本誌紹介

    人気ランキング

    • 1

      【独占】押谷仁教授が語る、PCR検査の有用性とリスクとの向き合い方

    • 2

      抗議デモに参加した17歳息子の足元に新品の靴 略奪に加わった可能性が...

    • 3

      南シナ海でやりたい放題の中国、ベトナムいじめが止まらない

    • 4

      アメリカが遂に日本政界の媚中派を名指し批判──二階…

    • 5

      日本の新型コロナ感染者、重症化率・死亡率が低い理由…

    • 6

      トランプのツイッターで急浮上 米大統領選「悪夢の…

    • 7

      学生が大学を訴える──質落ちたオンライン授業に「学…

    • 8

      米中関係どん底へ バイデン大統領が誕生なら改善す…

    • 9

      中国から米国に「謎の種」が送りつけられている.....…

    • 10

      東京都、31日のコロナ感染463人で過去最多更新 小池…

    • 1

      韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット 一方で「TPOをわきまえろ」と論争に

    • 2

      中国から米国に「謎の種」が送りつけられている......当局は「植えないで」と呼びかけ

    • 3

      アメリカが遂に日本政界の媚中派を名指し批判──二階氏や今井氏など

    • 4

      これは何? 巨大な黒い流体が流れる様子がとらえら…

    • 5

      【独占】押谷仁教授が語る、PCR検査の有用性とリスク…

    • 6

      新型コロナウイルス、患者の耳から見つかる

    • 7

      次期WTO事務局長選、韓国は日本に支持を呼びかけた..…

    • 8

      「韓国の対応は極めて遺憾、このような状況では政策対…

    • 9

      三峡ダムより九州の水害を報じる、中国報道は「ポジ…

    • 10

      抗議デモに参加した17歳息子の足元に新品の靴 略奪…

    • 1

      中国・三峡ダムに「ブラックスワン」が迫る──決壊はあり得るのか

    • 2

      「金正恩敗訴」で韓国の損害賠償攻勢が始まる?

    • 3

      中国・長江流域、豪雨で氾濫警報 三峡ダムは警戒水位3.5m超える

    • 4

      科学者数百人「新型コロナは空気感染も」 WHOに対策求…

    • 5

      韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット …

    • 6

      中国から米国に「謎の種」が送りつけられている.....…

    • 7

      孤立した湖や池に魚はどうやって移動する? ようや…

    • 8

      宇宙観測史上、最も近くで撮影された「驚異の」太陽…

    • 9

      アメリカが遂に日本政界の媚中派を名指し批判──二階…

    • 10

      戦略性を失った習近平「四面楚歌」外交の末路

    もっと見る

    Picture Power

    レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

    【写真特集】幸せを探してスクールバスのわが家は走る