最新記事

コロナ陽性

米サキ報道官がコロナ感染、バイデンは直前に欧州歴訪へ

Jen Psaki Tests Positive for COVID-19, Days After Last Meeting with Joe Biden

2021年11月1日(月)12時51分
スコット・マクドナルド
バイデンとローマ法王

バチカンを訪問してフランシス教皇と会談したバイデン大統領。マスクはしていない(2021年10月29日)Vatican Media-REUTERS

<サキ大統領報道官がコロナウイルスの感染を発表、予定されたバイデン大統領の訪欧の随行を辞退していた>

ホワイトハウスのヤン・サキ報道官は10月31日、新型コロナウイルスの検査で陽性になったことを明らかにした。感染が判明する数日前に、サキはジョー・バイデン大統領と会っていた。

サキがバイデンと最後に対面したのは26日のことで、屋外で2人ともマスクを着用していた。しかもバイデンとは約1.8メートル離れていたという。バイデンの欧州訪問には同行しなかった。

サキが31日に発表した声明は以下の通り。

「27日にホワイトハウス幹部および医療チームと話し合い、私は大統領の訪欧に同行しないことにした。私の家族が新型コロナウイルスの検査で陽性になるという緊急事態が起きたからだ」と、サキは述べた。「それ以来、私は連日PCR検査を受け続け、30日までは陰性だったが、本日、陽性の結果が出た」

バイデンはイタリアをはじめヨーロッパ諸国を訪問中で、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇をはじめ世界的指導者数人と会っている。最初の訪問先はG20サミットが開催されたローマで、サミットの準備中に教皇と会談した。

症状は軽く、リモート勤務

サキはワクチン接種を完了しており、当分の間自宅で働く予定だという。

「ワクチンのおかげで症状は軽く、自宅で仕事を続けている。念には念を入れて、米疾病対策センター(CDC)のガイドラインよりも厳しいホワイトハウスの規定に従って、検査結果が陰性になってからさらに10日間の自宅待機ののち、対面での職務に戻る予定だ」

訪欧前、サキと最後に顔を合わせる前日の25日、バイデンは会合の席で口を手で覆って咳をし、その後、周囲の人々と握手をした。ツイッターの動画で見る限り、このイベントの間、バイデンはマスクを着用していなかった。

バイデンは、2020年の長い大統領選挙運動の間、そして21年もさまざまな状況下で、のちに新型コロナウイルスの感染が発覚した人々と至近距離で接していたことがよくあった。だがこれまでバイデンが感染したという報告はない。

20240514issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月14日号(5月8日発売)は「岸田のホンネ」特集。金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口……岸田文雄首相が本誌単独取材で語った「転換点の日本」

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアとの戦争、2カ月以内に重大局面 ウクライナ司

ビジネス

中国CPI、3月は0.3%上昇 3カ月連続プラスで

ワールド

イスラエル、米兵器使用で国際法違反の疑い 米政権が

ワールド

北朝鮮の金総書記、ロケット砲試射視察 今年から配備
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 3

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加支援で供与の可能性

  • 4

    ウクライナの水上攻撃ドローン「マグラV5」がロシア…

  • 5

    過去30年、乗客の荷物を1つも紛失したことがない奇跡…

  • 6

    「少なくとも10年の禁固刑は覚悟すべき」「大谷はカ…

  • 7

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 8

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの…

  • 9

    「未来の女王」ベルギー・エリザベート王女がハーバー…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 2

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 8

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 9

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 10

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中