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リビア大洪水、死者2万人の恐れ 各国から救援チーム到着も救助活動は難航

2023年9月14日(木)12時21分
がれきに乗り上げた自動車

リビアを襲った大雨による大洪水は、被害の大きかった東部デルナで治安部隊や地元住民が9月13日、救助作業や遺体の収容に当たった。同日、デルナで撮影(2023年 ロイター/Esam Omran Al-Fetori)

リビアを襲った大雨による大洪水は、被害の大きかった東部デルナで治安部隊や地元住民が13日、救助作業や遺体の収容に当たった。

当局は行方不明者の数を約1万人と発表。国連機関は少なくとも5000人と推計している。

デルナのアブドルメナイム・ガイシー市長は、洪水被害を受けた地域の状況に基づくと、死者数は1万8000─2万人に達する可能性があるとの見方を示した。中東の衛星テレビ、アルアラビーヤのインタビューで語った。

これまでにエジプト、チュニジア、アラブ首長国連邦(UAE)、トルコ、カタールからの救援チームが到着しているという。

「遺体収容の専門チームが必要だ」と述べ、伝染病が発生する恐れがあると懸念を示した。

国連機関によると、デルナでは少なくとも3万人が避難している。

リビアは首都トリポリを拠点とする暫定政権と東部トブルクを拠点とする勢力が併存しており、国家の分裂状態が救助活動を複雑にしている。

Ahmed Elumami Ayman al-Warfali [ロイター]


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