最新記事

調査

最も安全で平和な国でアイスランドが11連覇 一方女性に最も危険な国は?

2018年07月09日(月)12時25分
松丸さとみ

栄誉に輝いたアイスランドの首都レイキャビク ThomasFluegge-iStock

<世界で最も「安全で平和な国」と「女性にとって危険な国」の今年のランキングが発表された>

アイスランド、11年連続で安全世界一に

アイスランドというと、どんなイメージだろうか。ミュージシャンのビョーク、日本と同じ火山や温泉の国、世界で最も男女平等が進んだ国。いろいろあるが、このほど行われた調査で、世界で最も安全で平和な国という栄誉を手にした。今年で12回目の本調査において、アイスランドが1位になるのは実に11年連続だ。

この調査は、オーストラリアに拠点を置く世界的シンクタンクの経済平和研究所が毎年行なっているもので、「世界平和度指数」と呼ばれている。

163の国と地域について、信頼のおける23の情報源をもとに、「安全面」(犯罪率、暴力犯罪の数、政治テロなど)、「内戦・戦争」(内戦・戦争の有無、隣国関係など)、「軍事化の度合い」(軍事支出、核兵器などの武力、軍従事者の割合など)といった3つの面から平和の状態を測定。さらに今年は、平和的な社会を作り、維持するための態度や機関、構造についても考慮することで「積極的な平和」についても盛り込んだという。

11年連続で1位に輝いたアイスランドを中心に、上位のほとんどが欧米諸国だ。日本は9位、シンガポールは8位で、アジアから10位以内に入ったのはこの2カ国だけだった。

順位は以下のとおり。
1位アイスランド、2位ニュージーランド、3位オーストリア、4位ポルトガル、5位デンマーク、6位カナダ、7位チェコ、8位シンガポール、9位日本、10位アイルランド。

インディペンデント紙によると、アイスランドの人口は約30万人。犯罪率が極めて低く、年間の殺人発生率は10万人に1.8件だ。これは米国の殺人発生率の約3分の1程度だという。

女性にとって危険な国は

一方で、「女性にとって世界で最も危険な国」の10カ国が発表されたトムソン・ロイター財団が行った調査で、女性にとって世界で最も危険な国はインドだった。10カ国のうちほとんどはアフリカや中東、西アジアに集中したが、欧米で唯一、米国が入った(10位)。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏貿易黒字、2月は前月の2倍に拡大 輸出が回

ビジネス

UBS、主要2部門の四半期純金利収入見通し引き上げ

ビジネス

英賃金上昇率の鈍化続く、12─2月は前年比6.0%

ビジネス

日産、EV生産にギガキャスト27年度導入 銅不要モ
今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    キャサリン妃とメーガン妃の「本当の仲」はどうだっ…

  • 2

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 3

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 4

    「テニスボール貫通ピンヒール」の衝撃...ゼンデイヤ…

  • 5

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 1

    キャサリン妃とメーガン妃の「本当の仲」はどうだっ…

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 4

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    キャサリン妃とウィリアム皇太子の「ご友人」...ロー…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    メーガン妃がついに「成功の波」に乗った!?...「追い…

  • 4

    メーガン妃は「努力を感じさせない魅力がお見事」とS…

  • 5

    英国でビーガンが急増、しかし関係者からも衝撃的な…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:老人極貧社会 韓国

特集:老人極貧社会 韓国

2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる