早く寝る、笑う、良いことをする......夏休み明けの憂鬱を乗り切る対処法とは
ブルーな気分を上手に克服したい! Poike-iStock
<休みの後のブルーな気分をどう乗り切るか。夏のバカンスが長いイタリアの人たちが注目するケア法をチェックしよう>
週末を過ごした後の日曜の夜に襲ってくる「サザエさん症候群」、週明けの月曜に悩まされる「ブルーマンデー」。こんな用語ができるほど、休み明けの気分的な落ち込みというのは多くの人に共通する問題だ。
土日の2日間だけならまだしも、長い夏休み後はその度合いが大きくなることもあるだろう。
ヨーロッパの中でもイタリアは、今でも多くの企業が8月の大部分をクローズし、人々は3週間程度の夏休みを取るのが当たり前の国。「イタリア人はバカンスの1カ月のために残りの11カ月を生きている」と言われ、その準備のために1年かけ、その出費のために残りの日々は節約して過ごす人も多い。
当然バカンス明けの気分ダメージの大きさたるもの、想像に難くない。ブルーな気分からなかなか抜け出せず、軽いうつや精神的不安定に陥り苦しむ人もいるようだ。
実際、8月末から9月頭にかけてイタリア国内で話題になるのがバカンス明けの落ち込み解決策について。様々なメディアでアイデアや意見が繰り広げられていて、人々の関心が高いことがわかる。
寂しい思いが続き、重圧が押し寄せるような気分
最近では、米国ウエストチェスター・メディカルセンター (WMC)のステファン・フェランド教授が提唱するオーガストブルーという言葉がよく使われているようで、イタリアの大手紙コリエーレ・デラ・セラではこの言葉を「日曜にやってくる寂しい思いが1カ月続くようなもので、バカンスの終わりが来ると月曜の重責が押し寄せるような気分になる」と紹介している。
例えば伊レプッブリカ紙の女性版Dレプッブリカでは、精神科医プリーナ・ウォーリンの著書「Taming Your Inner Brat」を紹介し、「愚痴を言っていても状況を悪化させるばかり」として、15項目の解決法を提案している。
それらは、1)新しい状況を受け入れる、2)変化への準備をする、3)早めに就寝する、4)ネガティブな気分になる要因をリストにする、5)ポジティブな気分になる要因をリストにする、6)片付ける、7)スポーツをする、8)他人のために何か良いことをする、9)マネープランを立てる、10)自分のために何かする、11)笑う、12)1日の計画を見直す、13)1週間のプログラムを作る、14)モノの言い方を変える、15)1日のうち、3つ楽しいことを考える、というもの。
他にも多くの新聞や雑誌に同様のリラックスやポジティブ思考の精神作用が紹介されているが、要は悲観的にならず日常に徐々に慣れていこうということのようだ。