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ミャンマーに暮らす

匿名|ミャンマー

ミャンマークーデター発生から100日

関係者提供

今日でミャンマーにクーデターが発生して100日だという。
日本では今どのように報道されているのか、一般の人たちがどのように受け止めているのか。
全てを把握しきれる状況ではないのだが、少し落ち着いてきているように感じる。

勿論日本には日本の事情があり、いくらミャンマーが大変だからと言ってそちらばかり報道してくれというのもおかしな話ではある。
そんな中でも今のミャンマーの現状を知りたいと思っている人がいることや、報道が減ってきている事にむしろ不安を覚える関係者も少なくないと聞く。
どうにかそんな人の為に、またミャンマーの事をより深く知り、支援しようと考えている方々の為にもリアルなミャンマーを伝えていけたらと考えている。

どうしてもニュースなどで広がる画像や映像にはセンセーショナルなものが多くなる。
それは仕方のない事だ。
それも現状の一つなのは間違いではないので不必要だと言うつもりはない。
ただ、今日はそういったところとは少し違うところから今の現実を伝える事が出来ればと思っている。

様々な理由があり、画像の出どころを一つ一つ詳細に語る事は控えたい。
そして、それぞれについての解説などはあくまで、全て私見だと思っていただければと思う。
出来るだけ恣意的な表現は避けようと思う。
これを観た方々のミャンマーへの感じ方が少しでも広がればと願っている。

2月1日から始まったクーデタ―禍の中、早い段階で全国的にデモが広がった。
その多くの様子はニュースなどでも伝えられているところだと思う。
現在はデモのやり方が随分と変わってきたのはどれくらい日本に伝わっているだろうか?
まずはこの画像を見て欲しい。

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関係者提供

デモの形が変わってきたと伝えたにもかかわらず、デモの画像ではないと思われるかもしれないが、これはまぎれもなくデモの様子である。
サイレントストライキという形で皆で示し合わせて街に出ないという事で反意を示すデモの形である。
ある意味普通のデモより多くのデモへの支持がないと出来ない形である。

2月から始まったデモは当初大きくて派手な形のものが多かったように思う。
それが世界へアピールするための最も良い形だったとは思うので自然とそうなっていったのだろうが、月が変わる辺りで軍の様相が激減した。
デモに出ている中から死傷者が出ようがお構いなしな弾圧になったのである。

しかし、本当に驚くべきはそこからだった。
まず国民はそれでもデモを辞めなかった事。
そもそもいつかそうなる事は彼らも充分理解していたのだ。

何故ならデモに出る若い世代10代後半~20代の親の世代は、彼らと同じような苛烈な時代の経験者だ。
両親からそんな恐ろしい時代の話を聞いて、その上で彼らは更に前に出て闘う事を決めたのだろう。
「次は自分たちの番だ」と

そして、更に弾圧が厳しくなる中、流石に従来のデモでは犠牲者が増えていく事、そしてデモをすることで自分たち以外にも被害が及ぶこと。
様々な要因で大きな行動が取りにくくなる中、それでも自分たちの反意を示す為にあらゆる方法をしていくようにした。
その一つが上記のサイレントデモである。
ある意味派手なデモよりも市民が一体となって行っているデモ活動だと言えよう。
これに参加しているのは最前線に出た若者たちだけではないからである。

次にこの写真を見ていただきたい。
画像が荒いものなどは御容赦願う。

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現在「フラッシュモブスタイル」と言われているデモの形である。
デモをする際、出来るだけ短時間に急ぎ足、中には画像のように走りながら声を上げ、危険を察知したらすぐに解散する。
その解散の様子もある種異様な形で、蜘蛛の子を散らすような形である。
何故このような形にするのか。
勿論彼らは遊んでいる訳でふざけている訳でもない。

このようなやり方をしないと死ぬからだ。
御理解いただけるだろうか?
このようなやり方をしないと殺される可能性が極めて高いからである。

日本で暮らす皆さんには想像できるだろうか?
デモに行くと死ぬ可能性があるという状況。
それでもデモに行く近しい人がいたらあなたはどう考えるだろうか?
私はそういった人たちの行動が尊いだとか、日本人も見習うべきだなどと言うつもりはない。

ただ、この事を知っていただき、感じていただきたい。
両親たちは、自分たちがわかかった時代に同じようにデモに出かけて死んでいった友人たちがいることを今こうしてデモに向う子供達に伝えているのだ。
それを受けて、それでもデモに行く我が子らをどんな気持ちで見送っているのか。
これはミャンマーの極々一部で起こっている事ではない。
今でもミャンマー全土で少なからず起こっている事なのだ。


次の写真を見て欲しい。

4.jpg

関係者提供

数年前ならこれは面白画像として笑って見られたモノだった。
実際道端に意味不明に落ちていたサンダルなどは日常でもあった。
しかし、これは今の異常なミャンマーの状況を表す一枚である。
ある町で軍部の2人組がバイクで2人の市民を追いかけていたそうです。
1人は逃げ、1人は捕まったそうだ。
その理由はわからないが、公式にはまともに情報が出て来ないのをこれを撮影した市民も知っている。
であるため、この写真の投稿者はこの出来事を「テロリストが市民を誘拐した」と評している。
こんな事が毎日毎日ミャンマーのどこかで必ず起こっているのが今の現実だ。

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関係者提供

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関係者提供

こんな時でも青空が美しいのが何とも皮肉に見える。
それでいて、人々空も希望を与えるように澄み渡っているようで心が揺さぶられる想いがする。
もうすぐ雨期が迫っているミャンマーにおいて澄み渡る青空が観れるのも今の内なのかもしれない。
これから10月頃まで長く続く雨期が始まる。
果たしてこの後どのように事態は進んでいくのか。


引き続き日本でも世界でもミャンマーに注目していただき、世界の問題として解決の道を探っていただけるよう願う。

 

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