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魅惑の摩天楼、香港フォト通信

マリエ|香港

ZOOMで1兆円もうけた香港富豪、次に食指を動かしたのは人工肉マーケット

香港の人工肉でトップシェアを争うIMPOSSIBLE MEAT(筆者撮影)

●香港の超人的大富豪、李嘉誠とは

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(2018年に引退を表明した李嘉誠 Bobby Yip-REUTERS)

李嘉誠(リー・カーシン)という香港で一番の富豪をご存知でしょうか?

不思議なことに日本ではこの方の知名度はかなり低い。しかしながら香港では子どもからお爺ちゃん、お婆ちゃんまで、その名前を知らない人はいない。

Forbesによると2021年度の世界富豪ランキングでは李嘉誠は43位、総資産約3兆6800億円とのこと。

(Forbes 2021年度の世界の富豪ランキングはこちら

香港フラワーと呼ばれるプラスチックの造花で大成功を収め、後は成功の梯子を駆け上がり香港のトップにのぼりつめた富豪だ。

香港全土にあるマンション10軒に1軒はリー・カーシンの持ち物と言われている。

そのほか携帯電話会社、香港全土に展開するスーパーマーケット、ホテル、家電、ドラッグストアなどと香港の日常のコアの部分にほぼ入り込み押さえている。

この李嘉誠は先見の明があると言われ、彼の動きを見れば経済の動向がわかるとも言われている。

現在、李嘉誠の3.6兆円の資産の3分の1はZoomの投資からである。

(https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-09-02/one-third-of-li-ka-shing-s-wealth-is-an-11-billion-zoom-stake)

コロナ禍でリモート会議をしたり、授業を行うなんて今まで考えられなかった事が当たり前になった昨今、早くの段階でZOOMは儲かる!と見抜いていたその着眼点には驚かされてしまう。

やっぱりこの方には超人的な先を見越す力があるんでしょうね。

さて、その李嘉誠が次に目をつけたのがなんとベジタリアンマーケットである。人工肉なのである!!

●急激に伸びてきた香港のベジタリアンマーケット

私が香港に来た当初はベジタリアンのお店なんてあまり無かった。

多分香港在住日本人は気づいていると思う。『最近良くベジタリアン、ビーガンの製品がスーパーに陳列されるようになったな』と。ベジタリアン、ビーガン用の冷凍肉、シュウマイ、餃子、ピザ、アイスクリームとか牛乳などなど。

ビーガンという言葉もよく聞くようになった、ビーガンとはベジタリアンのさらに上を行く人たちのことで

動物から来るものをを口にしない、つまり牛乳、玉子、バターなどを口にしない。

ベジタリアンレストランも香港では増えてきている。、普通のレストランにおいてもベジタリアン、ビーガンメニューを提供するレストランが多い。香港ではマクドナルドでさえもベジタリアンバーガーを置くようになった。

●いまや香港の4人に1人が準菜食主義者、5%の女性が菜食主義者願望

従来の大量生産消費が環境破壊を起こし、未来が持続可能な社会への方向変換を目的とする環境保護ベンチャー、Green Mondayの調べによると、香港の4人に1人がいまや準菜食主義者であり5パーセントの女性がベジタリアン願望があるという。

その調査結果を見て驚いてしまった。 2014年から2018年にかけて香港で男女とも準菜食主義者の割合が増えていることと、本物の肉じゃなきゃいやだと本物の肉に固執する人たちがかなりの割合で減ってきていることだ。

全体で見ると2014年には本物の肉のみ食べる人の割合が27%、2018年には15%に激減。

これって2018年のデータだからさらに3年経過しているので、香港のベジタリアン事情はさらに進歩しているんだと思う。

李嘉誠が香港がベジタリアン志向になるよう、メディア等を駆使してこしらえたブームなのか? それとも最近よく聞く "サステイナブル(SUSTAINABLE) "地球資源が持続可能な世の中"になると予測したからなのか?

どちらなのだろう? まあ、どちらに転んでも李嘉誠が食指を動かした通りに香港は流れている。最初は一過性のブームと思ったけれど、今後ベジタリアン、ビーガンの動きは加速していく気配。

●人工肉の2大シェアは IMPOSSIBLE MEAT と BEYOND MEAT

現在香港で人口肉を含めベジタリアン、ビーガンフードのトップシェアを争っているのは、

IMPOSSIBLE MEATと BEYOND MEATの2社。それぞれアメリカのカリフォルニア州発の企業である。

この2社両方に李嘉誠は出資している。またもや凄い!2社とも押さえている!

●実際に人工肉を食べてみた

実際に食べてみたところ、肉は豆で出来ている。肉汁の赤はビーツを使用。フライパンに油を敷いて焼くとそのビーツの汁がジュワーと本物の肉汁のようだった。食べたところそれはやっぱり本物の肉とは違うけれど、本物の肉を食べているようだった。

自分もサステイナブル、地球が持続可能な世の中にちょっと貢献した気分になってしまった。またしても李嘉誠様様にやられてしまった。

自分に関してはたま~に人口肉を取り入れてもいいとは思うけれど、やっぱり本物のお肉がいい。人口肉より本物の牛肉のカルビとかハラミを焼肉やさんで食べたい!

 

Profile

著者プロフィール
マリエ

香港在住の雑貨が大好きなフォトグラファー。大学卒業後、自動車会社、政府機関、外資企業にて広報担当。夫の転勤で香港に移住後、カメラに興味を持ち、日本人、外国人フォトグラファーに師事。現在、雑貨を可愛く撮るカメラ教室「Zakka Styling」を主宰。同時に家族写真、ロケーションフォトの依頼もこなす日々。

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