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日本人コーヒー生産者が語るコロンビア

松尾彩香|コロンビア

第二波きたけどクリスマスパーティは通常営業?

筆者撮影

一年で最大なイベントであり、みんなが楽しみにしていたクリスマスですが、直前になってコロナウイルスの第二波が始まってしまったようです。

ロックダウンが解除されちょっとした規則はありつつも、ほぼコロナ以前の生活に戻りつつあったコロンビア。年内は第二波はないだろうという気の緩みのせいもあってか、このタイミングで感染者数が急激に増加。規制を厳しくせざるを得なくなってしまいました。

県や地域によって規制の内容は異なりますが、第二の都市メデジンでは県内のICUの使用率が80%を超えた事を受けて、22日の朝になって突然クリスマス期間中の夜12時から翌日8時までの外出禁止令を、24日20時から26日朝6時までと大幅な延長を発表しました。

この変更に対してメデジン市長のツイッターには賛否両論が飛び交い、中にはメデジン市長の写真を緑色に加工しグリンチ(クリスマスが嫌いなモンスター)に見立てた画像を作成する人まで現れるほど。離れて暮らす家族と過ごすことを楽しみにしていた人にとって、この判断はショックが大きかったようです。

さらにメデジン市長は世界的にも有名なメデジンのクリスマスイルミネーションを年内は点灯しないことを決め、外出禁止令の他にもpico y cédulaと呼ばれる身分証明書の末番号で人の移動を制限する規制を復活させました。身分証明書の末番が奇数の人は奇数の日にちに、末番が偶数の人は偶数の日にちにしか買い物ができないというこのpico y cédulaという制度。メデジン以外でも多くの地域で行われていますが、メデジンではpico y cédulaが対象なのはスーパーマーケットとショッピングモールのみ。飲食店や商店は対象外のため、生活にはほとんど影響はなさそうです。実際に23日にショッピングモールを訪れてみましたが入場には制限はなく、テナントに入る際に番号をチェックするために身分証明書の提示を求められるだけ。中にはチェックなしで自由に出入りできるお店もあり、このpico y cédulaは感染防止にはあまり役に立っていないような気がしました。

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ショッピングモールも人が沢山(筆者撮影)

 

さて私はコロンビア在住3年目になりますが、普段はコーヒー農園がある山の中で生活しているため、コロンビアのクリスマスというものがどんなものか見た事がありませんでした。

こんなご時世ですがコロナ禍のクリスマスがどんな感じなのか見てみたかったので、パートナーの実家で行われるディナーに参加する事にしました。

 

いつもと変わりのないクリスマス

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豪華な食事が並びます(筆者撮影)

以前ブログで紹介したように、クリスマスの集まりは同居の家族だけで過ごし、マスクは着用するようにと保健省からのコメントがありましたが、それはあくまで『お願いベース』。

パートナーの家族含め、近所の家にも10人以上がマスクもせずに続々と家に集まり、爆音で流れる音楽に合わせ歌って踊り楽しいクリスマスを過ごしました。

例年と違うことと言えば、今年はみんな家の中で過ごしていたという事。

メデジンの気候は常春といわれており、クリスマスのこの時期でも半袖で過ごせる暖かさ。特に夜は涼しくて気持ちがいいので大抵大勢で集まるときは、どの家庭も外に椅子や音楽を流す為のスピーカーを出して過ごす事が多いのですが、この日は警察や軍隊がパトロールをしていたので道路はガラガラ。その代わりベランダや屋上などできる限り開放感のあるスペースで過ごしていました。

私たちのクリスマスディナーは早めにお開きになりましたが、近所では明け方まで大きな声で歌う酔っぱらい達の声が響いていました。

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クリスマスにナティージャとブニュエロは欠かせません(筆者撮影)

 

第二波を抑える事はできるのか

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25日の正午。外出禁止令で誰も外にいません(筆者撮影)

コロンビアでは、年末に別荘を貸し切って親戚一同集まって過ごすという人も少なくありません。

パートナーの家族も例外ではなく、毎年親戚50人が集まり年越しパーティが行われます。さすがに今年は自粛する人もでるのではないかと思っていたのですが、どうやら欠席者はゼロらしいです。こんなコロナ禍にも関わらず、どこの別荘もすぐに予約でいっぱいになってしまい、義母も空いている別荘を探すのに苦労したと言っていました。

 

すでに国内のコロナウイルスの死者数は4万2千人を越え、感染者数もじわじわ増えてきています。

メデジンには来年3月にワクチンが到着すると言われていわれていますが、多くの人がワクチンを打てばパンデミックは完全に終わると考えており、私が見る限り街はかなりのリラックスムードでした。年末年始もきっとクリスマスと同じように、例年通りに過ごすんだと思います。再びロックダウンの可能性も十分ありそうですね...。

来年こそは日本に帰りたいなぁ。みなさまどうぞ良いお年を...。

 

Profile

著者プロフィール
松尾彩香

コーヒー農家を営む元OL。コーヒーを栽培する一方で、コーヒー農家の貧困や後継者不足問題、コロンビアでの生活についてSNSを通じて発信。朝の一杯のコーヒーに潜む裏話から、日本ではあまり報じられないコロンビアの情勢まで幅広くお伝えします。

ブログ: http://campesinita.com

Twitter: @maon_maon_maon

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