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南仏の国際機関から考える

大前敬祥|フランス

サハラ砂漠の砂塵が南仏プロヴァンスに来襲

とあるプロヴァンスの庭(著者撮影)

今週の頭の事なんですが、すっかり冬の寒さも底を打ち、早朝も車の暖機運転とかしないでよくなったと思って玄関を開けてみると、愛車(色は白)のボンネットの上に赤い染みのようなものが一面に広がっていました。

「え、何があったの???」と思って近づいてみた所、夜露に濡れたボディの一面に赤い砂塵が付着していました。不思議に思ってその日は終わったのですが、翌日はなんと庭一面が赤い砂塵で覆われており、冒頭の写真のようにプールカバーの上にも赤い砂塵が積もっておりました。

調べてみた所、どうやらこれは当地南仏から南へ地中海を渡って1000km以上も離れた、アフリカ大陸にある「サハラ砂漠」の砂塵が飛来したとの模様です。

昔、日本に住んでいた時は、中国は黄土高原からの黄砂の飛来というものがニュースであったり、西日本では実際に大きな被害を受けていたのを覚えていますが、まさかこのプロヴァンスの地で自分が真っ赤なサハラ砂漠の砂塵に見舞われるとは思っていませんでした。

ちなみに今月は核融合と同じく人類のフロンティアへ挑戦している領域の大先輩である【宇宙】関連で、大きな前進がありましたが、その火星Roverの写真かと思うようなツイッター投稿も見つけました。

「これは火星じゃない!これはフランス国境近くのイタリアン・アルプスにあるセストリエーレだ。サハラ砂漠からの嵐が砂塵を連れてきて、全てがオレンジ色だ!空も、雪もまるで火星の風景だ!」とのこと。

その後、家族に聞いてみると、どうも今月上旬にも同じような現象があったとのことで、既にフランス気象庁(Meteo-France)から今週再度この砂塵が到来することが予報されていた模様です。

よく見てみると、我が家の地域は思いっきり地中海地方で砂塵が上陸した最も赤い部分ですね。。。

自然現象には、国境も移動の制限もなく、ただただ自然の力強さに驚く事となりました。

 

Profile

著者プロフィール
大前敬祥

「地上に太陽を創る」人類史上最大の国際プロジェクトITER計画の最高戦略責任者 | 世界7極(日欧米露中韓印)で国際機関―ITER機構を南仏プロヴァンスに設立、人類のエネルギー問題解決の為「核融合炉」を建設中←米系戦略コンサルティング←日系情報通信(インド&中国駐在)| 専門領域はグローバル×テクノロジー×経営戦略 | 香港科技大学(HKUST)ビジネススクール卒 | @takaomae

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