コラム

現代人の時間管理は根本的に間違っている/I question(疑問を持つ)

2016年12月20日(火)16時19分

www.ted.comより


【今週のTED Talk動画】How to gain control of your free time
http://www.ted.com/talks/laura_vanderkam_how_to_gain_control_of_...

登壇者:ローラ・ヴァンダーカム

 現代人は誰もが何かと忙しく、もっと時間が欲しいと常に思っている。そのため大半の人は、いろいろなところで時間を少しずつ節約し、余った時間をやりたいことに回すことで時間を最大限に使うことができると思っているようだ。しかし、現代人のスケジュール管理方法を詳しく分析したローラ・ヴァンダーカム氏によれば、それは実は間違っている考え方だという。

 彼女が主張するのは、時間を節約することによって生活を作るのではなく、自分が欲しい生活を先に作ることによって、時間が自動的に管理されるというもの。このTEDトークで彼女は、自分の人生における優先事項をどのように定義し、そしてそれに基づいてどのように自分のスケジュールを立てればよいかを説明している。過去の1年間を振り返って新年の計画を作るこの季節にはとてもふさわしい内容となっている。

【参考記事】「時間がない!」を解消する「自分アポ」の技術

キーフレーズ解説

I question
~に関して疑問を持つ
(動画1:00より)

 何かをquestionするというのは、それを疑問に思うことを表します。つまりその事実、信頼性や能力に関して何らかの疑念や質問を持っているということを意味します。タイムマネジメントに関する雑誌記事を書くジャーナリストからヴァンダーカム氏は頻繁に連絡を受けるそうですが、彼女はそういった記事の前提に関していつもI questionと感じるそうです。

 ここでいくつかこの表現を用いた例を紹介します:

●The detective questioned the suspect's motives.
(探偵はその容疑者の動機に関して疑いを持っていました)

●I question her judgement.
(彼女の判断力に関して私は疑念を抱いています)

●He questioned her ability to manage her financial affairs.
(彼女は自分の財務を管理する能力があるのかと彼は疑念を持った)

【参考記事】良い人生とは何か、ハーバード75年間の研究の成果/wildest dreams(無謀な夢)

プロフィール

ロッシェル・カップ

Rochelle Kopp 異文化コミュニケ−ション、グローバル人材育成、そして人事管理を専門とする経営コンサルタント。日本の多国籍企業の海外進出や海外企業の日本拠点をサポートするジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社の創立者兼社長。イェ−ル大学歴史学部卒業、シガゴ大学経営大学院修了(MBA)。『シリコンバレーの英語――スタートアップ天国のしくみ』(IBC出版)、『日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』(クロスメディア・パブリッシング)、『反省しないアメリカ人をあつかう方法34』(アルク)など著書多数。最新刊は『日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法』(共著、クロスメディア・パブリッシング)。

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