最新記事

ファッション

ケイト・スペード自殺ショック、イヴァンカ「後を追わないで」

2018年6月6日(水)17時31分
ジェシカ・クウォン

有名デザイナー、ケイト・スペードの自殺に衝撃が広がっている(写真は2003年) Chip East-REUTERS

<あれほど成功したデザイナーがいったいなぜ!? 驚きとともに、後追いや連鎖自殺の不安広がる>
アメリカのファッションデザイナー、ケイト・スペードが6月5日、自宅で死亡しているのが発見された。自殺とみられ、連鎖的、あるいは後追い的な自殺が増えることへの懸念が広がった。

ドナルド・トランプ米大統領の長女で大統領補佐官のイヴァンカ・トランプは、うつに苦しむ人や、自殺を考えている人たちにツイッターで呼びかけた。

「ケイト・スペードの突然の死は、人の心の痛みは本人以外には窺い知れないものだということを、改めて教えてくれました。うつに苦しんでいる人や自殺を考えている人は、助けを求めてください」

イヴァンカ自身、8カ月前、産後うつの経験者であることをテレビで明かしていた。3人の子供を出産した後、「感情的にとてもきつい時期」があったと告白したのだ。「家庭でもビジネスでも、力を発揮できていないように感じた」

痛切な教訓

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、出産を経験した女性のうち9人に1人が、産後うつを経験するという。うつ全体ならその何倍にもなる。スペードのように成功した女性の自殺が、多くの崇拝者を絶望的な気分にさせたとしても不思議ではない。

アメリカの国連大使ニッキー・ヘイリーも、以下のメッセージをツイートした。

「ケイト・スペードの死は、人の苦しみには、表に見せる顔からは窺い知れないところがあることを改めて教えてくれる、痛切な教訓だ。あなた自身や愛する人が苦しんでいるなら、助けを得る手段がある。全米自殺防止ホットラインの番号は1-800-273-8255。#RIPKateSpade(ケイト・スペードよ安らかに)」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏クレディ・アグリコル、第1半期は55%増益 投資

ビジネス

ECB利下げ、年内3回の公算大 堅調な成長で=ギリ

ワールド

米・サウジ、安全保障協定で近く合意か イスラエル関

ワールド

フィリピン船や乗組員に被害及ぼす行動は「無責任」、
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中