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南米

ペルーが非常事態宣言 カスティジョ前大統領罷免受けた混乱で

2022年12月15日(木)09時23分
路上で物が燃えるリマ市内

ペルー政府は14日、カスティジョ前大統領罷免を受け抗議デモが各地で拡大する中、30日間の非常事態を宣言した。リマで13日撮影(2022年 ロイター/Alessandro Cinque)

ペルー政府は14日、カスティジョ前大統領罷免を受けて抗議デモが各地で拡大する中、30日間の非常事態を宣言した。

ペルーでは、議会が7日にカスティジョ氏を罷免した後、混乱が続いている。デモ参加者の一部は、新大統領に就任したボルアルテ氏の辞任や新憲法の制定、議会の解散を要求し、公共施設を放火、警察署を襲撃、高速道路を封鎖するなどの事態に発展している。

ボルアルテ氏は、記者団に対して「暴力があれば対話はできない」と述べ、和平を呼びかけた。

また、大統領選挙をさらに前倒しして2023年12月に実施する可能性を示した。選挙はカスティジョの任期が終了する26年に予定されているが、ボルアルテ氏は12日に24年4月に前倒しするための法案を提出した。その後も各地で抗議活動が続いていることから、さらに前倒ししたい考え。

南米の左派政権の指導者らは、カスティジョ氏を支持する考えを示している。メキシコのロペス・オブラドール大統領は13日、カスティジョ氏の罷免を批判。「カスティジョ氏を選出した民意は、尊重されるべきだ。民主的に選ばれており、追放はできない」と述べた。

[ロイター]


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