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ルワンダのカリツィエから見る日々のあれこれ

大江里佳|ルワンダ

ルワンダのカリツィエから

ルワンダ国旗(筆者撮影)

みなさん、はじめまして。アフリカ、ルワンダ首都キガリに住んでいる大江里佳(さとか)といいます。

2014年に青年海外協力隊としてルワンダに来てからあっという間に6年が経ち、現在はルワンダで現地語の通訳や映像翻訳、ツアーガイド、コンサルタントなど、日本からルワンダに来られる方や、ルワンダと関係のある方々のサポートをさせていただきながら、ここルワンダで暮らしています。

プライベートでは、アフリカのルーツを持つアフロダンスというジャンルのダンスをルワンダの現地ダンサー達と一緒にチームを組んで活動しています。またそのチームメンバーの一人と恋に落ち、同棲を得て、今年の2月に息子を出産。現在は家族三人で暮らしています。

ルワンダの現地の人々の会話でよく「私はこのカリツィエに住んでいるよ。」と聞くことがあります。このカリツィエとは元々フランス語の地区・界隈という意味のquartierからきているそうで、フランス語も話されるルワンダではその言葉を借りてルワンダ語のkaritsiyeになり、日常的に使われています。ルワンダにおいても地区という意味だったり、地元とか近所というような意味で使われ、「カリツィエ内のニュース」というテレビ番組が放送されたり、youtubeにあげられたりするほど。いろんなカリツィエをまわって最近のニュースについて住民にコメントを聞く番組です。

ルワンダに住み始めて6年目になるのですが、私もこれまでいろんなカリツィエに住んできました。

協力隊として活動していた頃は、東部のわりと田舎の方に2年。その後の活動で1年戻った時は、同じ東部の地方でも中心部に。そのあと現地NPOの地方駐在員として、北部の中心部に。同じ地方でも気候や言葉(方言)が違ったり、人々や生活の様子も異なることがあり、とても興味深い。そして、その後首都のキガリに上京。キガリ内でも4回程引っ越しを繰り返し、いろんなカリツィエを経験しました。

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東部の田舎の村(筆者撮影)
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標高が高い北部の丘の上の村(筆者撮影)
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首都キガリのタウンでダンサー仲間と。首都は高層ビルや近代的な建物が見られる。(筆者撮影)

ルワンダ人と生活を共にし、いつも周りに彼らがいる私にとって、全てのことがこのカリツィエの中で起こり、その中で生まれる会話や出来事、様子から得ることが自分の情報源になっています。

情報源としてはラジオや、首都キガリでは特にテレビを持っている人も多く、またインターネットにアクセスできる人口も増え、様々な所から情報を得られるようになっています。そんな状況の中でも、日々の生活の中から生まれる生の情報の力はまだまだ大きく、近所付き合いやコミュニティの繋がりが強いルワンダでは、どの情報よりもいち早く周りの人から伝わってくることが多いです。

そんなカリツィエでの生活は私にとってもルワンダやこの国の人々を理解しすることにとても役立っています。

このブログでは、そんなカリツィエで繰り広げられるルワンダの日々のあれこれをマイペースにお話していけたらなと思っています。

 

Profile

著者プロフィール
大江里佳

ルワンダキガリ在住。2014年に青年海外協力隊としてルワンダに渡ったことをきっかけに、この土地の人々の生きる力と地域の強い結びつきに惹かれる。帰国後も単独でルワンダに戻り、現地NPO職員を経て、2019年に現地でコンサルタント・現地語通訳等の会社を起業。一方で、現地アフロダンスチームに所属しダンス活動も行う。2018年から同棲を始めたルワンダ人パートナーとの間に子を授かり、2020年に出産。現在家族3人でキガリで暮す。

Webサイト: URUZIGANGO
Twitter: @satoka817

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