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イタリア事情斜め読み

ヴィズマーラ恵子|イタリア

イタリアの大麻合法化事情

| 大麻(マリファナ)使用による体への悪影響

麻薬中毒の若者らが技術習得と社会復帰を目的として、家族の様に絆を深めながら、葡萄の栽培からワインの醸造、酪農から生ハムや乳製品の加工、テキスタイル、プロダクトデザインなど様々な事業に従事しているSan Patrignano のレポートよると

THCは体内に数日または数週間も持続する。THCは脂肪に溶解する能力があるため、体内に蓄積し、その存在は最後の摂取から数か月後でも残る。このゆっくりとした排泄は、その後に喫煙されたカンナビノイドの影響を強める傾向があるため、マリファナを定期的に使用している人が、麻薬を使用している人よりも速い頻度で断続的に摂取するのがそのせいである。薬物の量が少ない状態で簡単に中毒になる。(10人に1人の割合で、マリファナ中毒になる可能性がある)

とのことで、大麻(マリファナ)使用による体への悪影響や副作用、合併症と危険や心理的依存についてがよく分かる。

- 副作用
眠気、リスニングの欠如、時空知覚の変化(大麻の影響下での運転は非常に危険)、興奮、刺激、結膜炎、散瞳(散瞳)がある。
頻脈や血圧の変化などの心血管への影響も記録されている。

- 合併症と危険
最近の研究では、大麻は以前考えられていたほど無害ではないことが示されている。

- 心理的依存
大麻の乱用は、人格の「変化」、現実との接触の喪失、自己否定のリスクを伴う心理的依存につながる。

- 身体的および精神的損傷
いくつかのアメリカとヨーロッパの研究は様々な危険を示した。
染色体の損傷、ホルモンのバランス(インポテンスの可能性、一時的な不妊症)とホルモンの代謝、肺と気道の損傷。

痕跡量のTHCがこの臓器に長時間留まるため、長期的な脳損傷の可能性がある。

成長期にマリファナを吸ったり、頻繁な使用、継続的な使用はさらに害が増すという。
イタリアの違法薬物政策局が国内で15~19歳の若者を対象に大麻を使用したことがあるかの調査では、23%が使用を認めたという。イタリアでのマリファナの相場価格はは1g/10ユーロ前後(1,200円前後)

ミラノのマリファナ専門店では、1週間に1000本のカプセルボトルが売れるという。

(ビデオは3年前の2017年のミラノのマリファナ専門店の現状)

日本の大麻取締法によると、大麻を取り扱う人(産業用大麻の生産者や研究者)でなければ大麻の「所持」「譲渡」「譲受」「栽培」は違法となる。もちろん罰則もあり、5年以下の懲役(営利目的の場合は7年)や罰金等の重い罪を科せられる。
海外での所持なども国外犯規定が適用され処罰の対象となるので、日本人は大麻に手を出してはいけない。

厚生労働省『大麻乱用者による告白』より抜粋

 大麻は「害がない」「依存性もない」といった誤った情報がインターネット上などで流されていますが、大麻は、実際にはあなたの脳を壊します。あなたの人生や周り人の人生を守るためにも、1回でも絶対に使用しないでください。

その他 大麻によって、狂わされた人生
その他 大切な人を巻き込んだ後悔
その他 俺の人生、大麻と危険ドラッグ
その他 いつのまにか、大麻に溺れていた

「あなたの人生や周り人の人生を守るためにも、1回でも絶対に使用しないでください。」
と、厚生労働省は薬物乱用防止啓発をしている。

 

Profile

著者プロフィール
ヴィズマーラ恵子

イタリア・ミラノ郊外在住。イタリア抹茶ストアと日本茶舗を経営・代表取締役社長。和⇄伊語逐次通訳・翻訳・コーディネータガイド。福岡県出身。中学校美術科教師を経て2000年に渡伊。フィレンツェ留学後ミラノに移住。イタリアの最新ニュースを斜め読みし、在住邦人の目線で現地から生の声を綴る。
Twitter:@vismoglie

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