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大場正明

映画の境界線

オスマン・トルコで起きたアルメニア人虐殺とディアスポラ(離散)の過酷

2015年12月11日(金)15時45分
    オスマン・トルコで起きたアルメニア人虐殺とディアスポラ(離散)の過酷

    100万人のアルメニア人が犠牲になったといわれるジェノサイドを背景にしたディアスポラの物語、『消えた声が、その名を呼ぶ』。

     1973年生まれのトルコ系ドイツ人であるファティ・アキン監督は、その作品がカンヌ、ヴェネチア、ベルリンの三大国際映画祭で受賞を果たしている異才だ。最新作『消えた声が、その名を呼ぶ』の物語は、1915年のオスマン帝国、マルディンから始まる。妻と双子の娘たちと幸せに暮らしていた鍛冶職人ナザレットは、突然現われた憲兵によって連行され、同胞のアルメニア人の男たちとともに強制労働を課されたあげく、処刑されかける

    プロフィール

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    大場正明

    評論家。
    1957年、神奈川県生まれ。中央大学法学部卒。「CDジャーナル」、「宝島」、「キネマ旬報」などに寄稿。「週刊朝日」の映画星取表を担当中。著書・編著書は『サバービアの憂鬱——アメリカン・ファミリーの光と影』(東京書籍)、『CineLesson15 アメリカ映画主義』(フィルムアート社)、『90年代アメリカ映画100』(芸術新聞社)など。趣味は登山、温泉・霊場巡り、写真。
    ホームページ/ブログは、“crisscross”“楽土慢遊”“Into the Wild 2.0”

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